

およそ5年分の復習を残り2ヶ月でしなければならない。英検準2級が高校1・2年レベルということはそういうことだ。それは可能なのか?
エンジニアとしての仕事でスケジュールを組む時は慎重になりすぎるほど細かく、納期にあまり誤差がないようにこなしてきたが、勉強となると急にそんな姿勢も能力も消えてしまっている。
しかも自分で、それに気づいていない。
とりあえず1日30分くらい勉強しておけば、まぁOKでしょ。そんな気軽な気持ちで最初は取り組んでいたが、ふとなんとなく間に合わなくないかなと思い、勉強時間を1日1時間に伸ばしたが当然5年分をそんなペースで復習が出来るわけがなく、逆算してようやく自分が全然、試験に間に合わないことに気づいた。そしてちゃんとプランを立てねばと!気を取り直したのだ。
級の名前に「準」とかついているから、たぶん舐めていたのかもしれない。
いや絶対、舐めていた。
幸いなことに今年の半分はフリーランスとしてよそ様の会社にお邪魔して働き、残り半分は自分のWebサービス(すごく小さい規模の)のメンテや開発を行うつもりだったので比較的自由な時間はあった。
そこでまずは1日の学習時間を6時間に設定した。
これは人が集中して最大のパフォーマンスを出せるのが週に30時間以下の稼働が良いとされているからだ。世の中には週に100時間も勉強する受験生などもいるようだが、断言する。そんな若さと体力はない。僕はジャスト・アラフォーだ。_(´ཀ`」ガフッ!!
そして仕事でハードに残業しまくって、質の良いWebサービスが提供された案件は今まで一度もお目にかかったことがない。バグだらけで納品されているプロジェクトばかりだった。勉強と仕事は違うが、稼働時間や作業時間がイコール、成果に繋がるとは限らないということだ。
次に1回の学習時間は今までと変わりないが25分、そのあと5分休憩。
人は狩猟生活の名残りで集中できる時間が短い。1つのことにあまり長く集中していると獣に襲われてしまう危険があったからだ。この時間は人によっても違うし、好きなことなどをしているかどうかでも変わってくると思うが、いったん一般的な集中できる時間にした。
そして本題の学習内容は、ざっくり以下の通りだ。
- 英単語 – 毎日
- 中学英語の文法 – 1ヶ月
- 高校英語の文法 – 1.5週間
- 英検対策・過去問 – 2.5週間
英単語は英語の中で最も土台となる知識だ。
毎日200単語を分散学習で計5回以上、復習する(分散学習については勉強法で別途紹介)
次に文法の基礎となる中学英語に半分の時間を割くようにした。
俳優で英検1級所持者の鈴木亮平さんが、中2英語まで大事だと言っていたという話を聞いたからだ。実際に中2英語までの知識がないと英語の勉強が困難だということは、のちに勉強を進めていて分かったことだ。
高校英語の文法にわずかな時間しか割かなかったのは、10日間で高校英語を復習できると謳っている参考書を買ったからだが、正直怪しさしかない。
だけど薄っぺらい内容でも高校英語の全体を把握できるくらいにはなるだろうと思い、この本で学習することに決めた。
ここで学習内容が単語と文法だけで、リスニングとライティング(英作文)が抜けていることに気づくと思う。それはリスニングとライティングが英単語と文法のさらに上位に位置する技能だからだ。
読むために必須の技能である英単語と文法の理解がないと、この2つの上の技能であるリスニングとライティングを習得するのは不可能に近い。
読めないものは聞き取れない、読めないものは書けない。
いたって単純なことだ。
なのでリスニングとライティングは優先度を下げて英検対策・過去問の過程で行うことにした。
あとスピーキング対策については1次試験後に行うことにした。あまりにも時間がないのでスピーキングの勉強を入れ込む余裕がとてもないからだ。
こうしてプランは立ててみたものの、不安しかない。
中1レベルの人間が本当に2ヶ月で行けるのか?
1日6時間の学習はあまいんじゃないのか?
リスニングとライティングはそんなに遅めに始めて大丈夫?
頭の中をネガティブな思考がぐるぐる回る。
だがやるしかない。
時間は待ってくれない。
自分ではどうにもならないことを考えても時間の無駄なので、考えるのをやめた。
待ってくれないから自分にあまい自分を追い込むことができると言い聞かせて、勉強に集中することした。


