

【挫折英語】その4 – シャドーインングに没頭
シャドーイングという英語学習を知っているだろうか?
リスニング力を養うための最高峰の学習方法だ。
やり方は簡単、動画や音声で話される英語を後を追って同じことを話すだけ。
特別な高い教材を買う必要もないので、好きな映画や海外ドラマでも見ながらすぐに取り組める。
聞くだけだと頭に残らないし、そもそも話している英語が何を言っているのか聞き取れない。だが自分の口を動かして話すことで細かい発音などに耳を傾けるようになるので、聞き取りが上達していくというものだ。
ただ最初は結構、難しい。自分の喋っている声で流れている音声が聞こえなくなったりするので、最初は小声で話しながら後を追ったほう良い。僕はこれに取り組んだ。
さらに並行して発音の本も読んだ。おかげで今まで全く聞き取れなかったネイティブが話す一部の単語や句、節が日本語の意味はわからなくとも聞き取れるようになってきたのだ!
さらに日本人が歌う英語の歌詞の発音が、気持ち悪いとさえ感じるようになっていた。
これは大きな進化だ。
4度目の英語学習で初めて成長を感じたのだ。これは行ける!そう思った。
だが僕はやはり過去の挫折英語から学習していなかった。
シャドーイングのみをし続けてしまったのだ。また。
単語や文法を知らなければ、聞き取れても意味はわからない。
さらに単語や文法を知らなければ、聞き取りにも限界がある。
話していれば英語は喋れるようになる。
赤ちゃんだってそうじゃないか!と、赤ちゃんでもない僕は哀れな幻想を抱いてしまったのだ。
勉強はしたくない、勉強は嫌いだ。
そんな根本にある気持ちが、同じ過ちを繰り返してしまったのだろう。
そして限界は訪れ、成長に伸び悩んだ僕は人生4度目の英語に挫折した。