

【フィリピン地震】オンラインレッスン中の異変
オンライン留学5日目 10/10(金) 10時40分(日本時間)
今日はレッスン最初の週の最終日。
ようやく今日のレッスンが終われば休養が取れると思うと、少し気楽な気持ちになれた。
いつも通り午前のレッスンを受け、3コマ目の授業に入ると異変はすぐに起きたーー
3コマ目の授業はスピーキング。
とは言っても、僕のリスニング能力がなさすぎて しょっちゅう話してもらったことをチャットに書いてもらっているので スピーキングの授業として成り立ってるのかは微妙である。
先生は若い女性の先生で、声が小さく比較的おとなしめな感じだ。
だけど楽しそうにしているときは元気で笑顔がとても明るい。
先生に見せられた文章を読んで、その内容を私に教えて欲しいので読み終わったら教えて欲しいと言われたのでリーディングを始めた。
内容は2人の男女が ボクサーのモハメドアリについて語り合っている内容だった。
英文のレベルはそれほど高くなく、英検準2級くらいのレベルだったら内容を把握するのはさほど難しくないものだ。
ふと先生の映っている画面を見ると、誰かと喋っている。
他の先生 もこういった時間に動画を笑いながら見ていたりしていたので、まぁまた暇な時間を潰しているのだろうとあまり気にせずいた。
ただ英文を読んでいると、一緒に画面共有されているマウスのカーソルがひょろひょろと動いている。
文章の上でカーソルが動いているので、ちょっとリーディングの邪魔だなと感じつつ、もう一度先生の方を見ると、やや後ろを見ながらまだ誰かと喋っている。
マウスを触っているようには見えないのに、なぜカーソルが動いているのだろうか?
なぜ先生はパソコンとは違う方向を見ながらマウスを動かしているのか?
話している表情は、驚きとも不安とも取れる顔をしていた。
一旦気にしないように文章を読むことに集中していたが、あと少しで終わるというところで先生から話しかけてきた。
何か深刻そうな顔で伝えてきたが、早口でその英語はほとんど聞き取れなかった。
でもはっきり聞こえた言葉がある 。
”アースクエイク”
(Earthquake)
そう、まさに先生が今いる場所で地震が起きていたのだ。
カーソルが動いていたのはマウスが地震で揺らされていたからだ。
震源地は遠いものの、マグニチュード7.4と言っている。
阪神淡路大震災よりも、熊本地震よりも大きい。
先週も同規模の地震が起きたばかりなのに、また発生するとは災難の連続だ。
でも先生は続けて、昨日もフィリピンのどこかでマグニチュード6.1の地震があったと教えてくれた。
フィリピンはそんなに頻繁に地震が頻繁に発生するのか?
日本ほど地震が発生する国はないと勝手に思っていたが、そうではなかったようだ。
先生はマネージャーに話を聞く必要があると言うことで、一旦そのままレッスンは中止になったーー。
しばらくすると、日本人スタッフから講師の人たちが建物の外に避難したので、また連絡しますとLINEが来た。
僕は、講師の方の安全が第一なので本日のレッスンはすべて中止でも大丈夫ですと返信しておいたが、しばらくするとレッスンを再開する連絡が来た。
正直、一時避難する状況で再開するのかと驚いた。
一度地震が起きるとその日にまた地震が来るなんてザラなのに、1時間もしないうちに再開とは驚きだ。
日本でも震源地が遠ければ仕事などを続行することは多いが、それは地震に強い建物が多いので比較的安心して室内に居られる話であって、フィリピンは多分そうじゃないと思う。耐震性の低い建物がたくさんあるからだ。
先生から連絡があり、オンラインレッスンのルームに入るとやはり不安そうな顔をしている。
続けて大丈夫なのか?家に帰った方がいいのではないか?と伝えたが、続けるようだ。
仮にここでレッスンをこちらから中断しても、他の授業があるから結局は家に帰れないのだろう。
そもそも家と今いる建物、どちらが安全なのかという問題もある。
さらに都心部なので外も安全とは言い切れない…。
このレッスンのコマ自体は、あと10分も無かったが授業を続けた。
またすぐに地震が起きるんじゃないか。
さっきよりもさらに大きい地震が来るんじゃないか。
いろんな心配や不安があったので正直、授業に集中できずお互いにそわそわしながらのレッスンとなってしまった。