

オワた。準2級・一次試験のリスニング問題
ライティングは少し不安が残ったが、全体的には余裕を持った形でリーディング問題を終え、リスニング試験が始まった。
静寂の中、問題の音声が流れる。
試験の心構えの1つに、近くにいる受験生が試験中にくしゃみをしたり、貧乏ゆすりをしたり、シャーペンをカチカチしたりと、集中力を妨げるような不確定要素があるのであらかじめ心に留めておきましょうといったものがある。
でも、そんな事は一切起きなかった。
この会場にいるのは優良受験者たちばかりだ。
そう、だから聞こえないわけがない。
クリアな音だ。
・・・だが、聞こえない。いや聞き取れない。
必然の状況だ。期間が短かったのでリスニングは後回しにしていた。結果、圧倒的なリスニング対策不足となっていたからだ。
分かっていたこととはいえ、ここまで聞き取れないと絶望を取り越して悲しくなってくる。
目の前にあることに対する無力さ。
これが多少なりとも努力したことならなおさらだ。
だが感情に目を向けている時間はない。問題はどんどん読まれていく。
仕方がなく聞き取れる単語や、解答の選択肢に書かれている英文などから、問題を想像しながら解いていったが、解答の選択肢が音声で流れる問題もある。
問題が音声で流れ、解答も音声で流れる。もはや自分の中でカオスだった。いや真っ白だったかもしれない。
これをここにいる子供達は聞き取れているのか?
これが準2級レベルなのか?
色んなことが頭を回りつつ、試験は終りを迎えた。
同時に僕の英検も終わった。そう思いつつ、ペンを置いた。